あほ新婚旅行記
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まえがき

5/17・前日

5/18・伊丹

5/18・成田

5/18・到着

5/18・パペーテ

5/18・ヴァイマ

5/18・ベルベデール

5/19・ボラボラへ

5/19・ボラボラ到着(現ページ)

5/19・室内

5/20・午前

5/20・ラグナリウム

5/20・テマヌアタ

5/20・ダンス

5/20・サメ

5/21・無人島

5/21・バンブーハウス

5/22・4WDサファリ

5/22・ヴァイタペ

5/22・ディナー

5/23・さよならボラボラ

5/23・さよならタヒチ

あとがき







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ご感想お待ち申し上げます。








空港からホテルまで
教訓「基本的な英語はやっぱり必要。中学生英語だけでも十分です。」


 (空港〜ヴァイタペまでの巻)

デリケートな旦那はまだ無言だった。単細胞な私はホテル関係者を探した。
「も あ な びーち…。」もはや、日本語である。入って3番目。
よく、スーパーの前でいか焼きとか売ってそうなカウンターだけの屋台のようなものに、
MOANA BEACH PARKROYALと書いてある。
たけぞが言ってたみたいな、ヒナノビールの女の子に
そっくりな笑顔がキュートな女性が、「コンニィーチハァ!」と出迎えてくれた。
「こんにちは。」日本語には日本語。タヒチに入って2日目でこれでイイやと思い始めていた。
自分の名前を告げると、白いティアレのレイをかけてくれた。
誰にでもわかりそうな簡単な単語をつなげた英語で説明をしてくれるんだけど、
英語の基礎さえなってないひろりんにとっては少々困難であった。
2回ほど繰り返したとき、たけぞのコメントが頭に蘇って、このことか、と、
それで理解して、「OK。サンキュー。」とロビーへ向かった。
旦那は魂抜かれた死体みたいな状態でふらふらついてきた。
私、あなたの英語力を頼りにして、勉強してきてないんやけど…。

「ビデオ、撮る?」「いや、撮って。」顔が青い。大丈夫か。
卒倒寸前の旦那を椅子に座らせ、ぐるりと撮影する。小さいお土産やさんとか、
時刻表とか、すぐ横にある船着場とか。今いる、この椅子から360度回転すると、
すべての施設が撮影できる。とても小さな空港。そしてフェリーターミナル。
回転途中に旦那のアップが写る。「し、白い…。」
でも、無理して薄笑いを浮かべているので余計に気持ち悪い
あ、あれに似ている。暗闇で顔の下から懐中電灯で照らしているときの顔。
ちょっと涼しくなった。そんなことしている間に、私たちから見て正面の
荷物受け渡し口にゴトゴトと、スーツケースがてんこ盛りになって運ばれてきた。
台車を、トラクターで運んできたようにも見えた。あ、私のかばん。ビデオで撮る。
黒やら紺やらが多いスーツケースの中で、私の真新しいオレンジ色のスーツケースは
遠くからでも一目瞭然。ようやく、旦那も意識が回復し、立ち上がった。
「かばん来たな。」自分のスーツケースをちょいと触ると、
ムキムキのつわもの兄さんが現れて、モアナのタグを付けてくれ、
船まで運んでくれた。楽だねえと隣の旦那に声を掛けるが、いない。
どこ行った?あ、スーツケースの波間に見え隠れしている。
自分のを探しているのか。出てくるまでここで待てばイイのに。まったく、
せっかちなんだから。やっと旦那は自分のスーツケースにたどり着いた。
運ぼうと思った瞬間に、つわもの兄ちゃんにとりあげられていた…。
意識が無いまま説明を聞いていたので無理も無い。

外は雨。小雨ではあるが…。船着場に出ても、さほど、のりさんのように、
海の色に対する感動は無かった。
この風景を一言で言うなら、「どよ〜ん。」であろう。
船着場には大小様々なフェリーが停泊している。
自分たちの船はどれだろうとワクワクしていた。さっきのつわもの兄ちゃんが、
私たちとO夫妻のスーツケースをある、1隻の小さなボートの前に運んだ。
「えっ。こんなに小さい船なの?」がくっ。定員が8人ほどの屋根がついた、
屋形船のようなモーターボートであった。O旦那が乗ろうとするととめられた。
レディファーストの国なのだ。O婦人がまず入り、次に私が乗りこむ。
旦那たちも乗りこんだ。しばらくして、さっきのヒナノ似の女性と
地元の人が1名乗りこんできた。地元の人というかなんだろう、
大きなカメラを持っていた。カメラと言うと、ラグーンリゾート専用の船に
テレビカメラと、音声さんたちが数人乗りこんで行くのを見た。
取材か何かかな。O婦人(めんどくさいので、以下、かおりさんとする。)が
「このレイちくちくすると思ったら、小さなありが沢山付いてるよ。」と
教えてくれた。ひょえ〜。本当だ。小さな小さな茶色いありが沢山付いている。
レイをはずして座席に置いた。船係の人が船の外に出るように勧める。
O旦那がまず出る。私も誘われるまま外へ出る。
小雨が顔にあたるけど気持ちイイ!これ、天気がよかったら
どんなにイイだろうって思った。船はラグーンの上をスゥ〜ッと走る。
天気が悪くても色が次々に変化する。顔と体は暴風域の気分だけど
心はすっかりボラボラ色に染まっていった。
途中で生まれて初めてのオテマヌ山が見えたとき、ボラボラに来たんだと
確信することが出来た。思ってたよりも大きくて緑が濃い山だった。
写真を撮りたい気持ちでいっぱいだったけど、生活防水程度のカメラでは
無理だった。しばらくするとボートはスピードダウンした。
前方に港が見える。防波堤では釣りを楽しんでいる。港の入り口に
VAITAPEの文字。ヴァイタペの背後にはパヒア山が見える。
ボートから降りると、そばにある車に乗れという。バスではなくバンだ。
ぼってりしたおばさんがドアを開けてくれた。どうやら、このおばさんが
飛ばすと噂の運転手なのか。荷物は後で来るらしい、車には人間だけが乗っていた。

(ヴァイタペ〜ホテルへの巻)

港の観察をする暇も無く、車はすぐに出発した。
さて、どのくらい飛ばすんだろう。彼女の運転は丁寧だった。
全然飛ばさなかったし、対向車が来ても道を譲るし、
たけぞの話と少し違った。走り屋のたけぞが「すごく飛ばす」というから、
どのくらい飛ばすのか私自身少し楽しみにしていたので拍子抜けした。
島をぐるりと囲む道路を進む。10分ちょっとでモアナビーチの看板が見えた。
植木に囲まれた細い道を抜けるとちゃんとした看板が立っていた。
正面玄関のロータリーを曲がったところで車は止まった。

小さなロビーの椅子にかけるように言われて、指示に従った。
しばらくして、ウェルカムドリンクが運ばれてきた。
これは冷えてておいしかった。そこでマサトさん登場!
ナイナイの矢部に似ていたのですぐわかった。
バウチャーとクレジットカードを出すように言われる。顧客カードに
記入している途中で、「ごくらくボラボラのMayuさんがナイナイの矢部に
似ていると言ってましたよ。」と、言ってみる。マサトさんは
「僕、ナイナイ知らないんですよ〜。」と少し照れたように見えた。
顧客カードにルームナンバーは2番と書いてあったので、かなり手前の
部屋だなあ。とがっくり。チェックインはAM11:00。
でも、部屋は2時まで使えないという。
あと、3時間もどこでつぶせっちゅうねん。泳ぎたくてもまだ、
スーツケースは来ていない。泳ぐっていっても雨降ってるし。最悪…。
このまま雨だったらどうしよう。雨女ひろりん不安な幕開け。

 (部屋に入るまで)

ビニビニバーにつれて行かれて、コーヒーを頼んでくれた。
コーヒーは、忘れているのかと思うほど長い間待った。
ちっちゃいカップに半分。(デミタスカップともいう。)ものすごくぬるい。
アイスコーヒーを湯煎にかけるとこんな感じか。あまりおいしくない。
飛行機の中のコーヒーにつき、このコーヒーにつき、私のタヒチでの
コーヒーの印象は最低のものになった。でも、お土産にあるくらいだから、
煎れ方次第ではおいしいのだろうが。
私はマサトさんに渡された、アクティビティの料金表を端から端まで見ていた。
旦那は退屈なのか、ビデオを回していた。
私が真剣な眼差しで料金表を見ている姿まで撮っていた。
これは帰ってくるまで撮られているのに気がつかなかった。
よっぽど真剣に見てたんだろう。

「初日がこんなに天気悪いから、予定が狂っちゃうねー。」と、
声をかけようとしたら、旦那はまた行方不明になっていた。
雨が上がったのか、外にいる。砂浜を歩きながらビデオをまわしていた。
こっちを向いたので手を振った。私の立っていた窓のサンのところに
トカゲがいた。5センチほどの小さなトカゲ。思わずカメラに収めた。
このてのものは怖くはない。これが、5センチの蜘蛛だったら、
立ったまま気絶していたかもしれない。
暇になったら、砂浜うろうろ。帰ってきてはガイドブックを見る。
を何度も繰り返していた。動くに動けない。

やっと、部屋に案内してくれる時間がやってきた。
雨もすっかり上がった。でも雲は厚い。部屋に入った瞬間に海に入る
予定だったけど、予定通りにはいかないもんだ。
2番の水上コテージ前に来る。
「オオワキサンハチョトココデ、マテテクダサイ。」と言われた。あれ?
2番は私たちじゃなかったっけ?「おかしいねー」と言いながら、
間違いならばすぐ気が付くさと、待っていた。にこにこしながら、
フロントのお姉さんが2番の部屋から出てきた。
「イッキマショ。」あれ?いいのかなあ。ま、いっか。ラッキー。
と、お姉さんの後に続いて歩いて行った。着いた所は40番。
岸に近いと言えば近いけど、2番よりはマシな場所。O夫妻ごめんなさい…。

ドアを開けると「う〜ん、南国チックな部屋!」
お姉さん「エート、フォーティーン ハ、ジャパンデ 1,2,3、」
指を数え始める。指が足らないとボケる。ひろりん「よんじゅう。」
お姉さん「オーケー。ヨンジュウネ。 ユア ルームナンバー ヨンジュウ。」
こんな感じで、室内の設備の説明をしてくれた。ここはセフティーボックス。
これがガウンね。バスタオル、アンブレラ…。ドライヤー。
最後に何か言われたが、意味がわからなかったので、もう一回言ってと
言うと、「ノープロブレム。」と、笑って「バイバーイ」と出て行ってしまった。

何が言いたかったのだろう。今だ謎のままである。
基礎的なイングリッシュは絶対いると思った。でも、ヒアリングはどうにもならない。
でも、ヒアリングだけは、旦那より出来てると思ってた。…答えられないけど。
中高生の皆さん、大人になると英語はいります。勉強しておきましょう。






後日談(2000/10/26追記)
死体のような顔をした旦那を後ろにひっぱった状態で私は
ホテル関係者を探し、旦那をイスに座らせた。
もう、声をかけるのをためらいそうなくらい白い顔をしていた。
ボラボラ空港は小さくてとてもカワイイ空港だった。
空港の周りはラグーンで、滑走路以外は草がぼーぼーで、その緑と
海のブルーのコントラストが天気が悪くてもとても美しかった。

タヒチのお姉さんはみんなカワイイ。美人でかわいいのだ。
顔がちいちゃくて、スタイルもモデルさんみたいで、片言の日本語が
とってもチャーミングなのだ。いつもニコニコしていて、愛想がよくて。
でもその美人が多い背景には混血化がある。純粋のタヒチアンは
もうほとんどいないのかもしれないと、何かの本で読んだ事がある。
フランス系の白人の血がたくさん入ってきてるらしいのだ。
それも時代の流れなのかもしれないが、少し寂しい気持ちでもある。

あのチェックインから部屋に入るまでの時間の無駄を返してくれ!JTB!
余談だが、勝手に頼んでくれたあのコーヒー、チェックアウトの時、
伝票にしっかり入っていた。うぬぬ…やるな。まー、サービスとは一言も
言ってなかったけどね。



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